毎年厳しさを増す夏の暑さ。もはや気合だけでは乗り切れず、熱中症対策は必須となっている。
そこで活躍するのがネッククーラーだが、今回はTORRASから今年発売された最新フラッグシップモデル『TORRAS COOLiFY Cyber Fold』を紹介していく。
本機は、強力な冷却性能に加え、新たに折りたたみ機構やAI自動調節機能を搭載したモデルとなっている。 実際にどんな仕上がりになっているのか、詳しく見ていこう。
開封
ということで、早速開封していこう。

パッケージは黒を基調としたデザインで、上位モデルらしい高級感と重厚感がある。
箱を開けると、ネッククーラー本体が専用のハードケースに収められた状態で現れる。

この専用収納ケースは卵のパック程度のしっかりとした厚みがあり、上部にはストラップが付いているため持ち運びやフックに掛ける際にも便利だ。ダブルジッパー仕様で、どこからでも開閉しやすいのも良いポイントである。
パッケージの中身は以下の通りとなっている。

・COOLiFY Cyber Fold本体
・専用ケース
・USB-Cケーブル(1m)
・取扱説明書等の書類一式
思ったよりもシンプルな内容物だが、必要なものはしっかり揃っている。
外観チェック
続いて、本体の外観をチェックしていこう。

カラーバリエーションはサイバーブラックとステンレスシルバーの2色展開となっているが、全体的に近未来的でスタイリッシュなデザインだ。
質感はマットな部分と光沢のある部分が混在しており、無駄な装飾がなくどのような服装にも合わせやすい仕上がりになっている。
本体の重量は実測で約532g。一般的な200〜350g前後のネックファンと比べると明らかに大きく重い部類ではある。それだけ、しっかりと冷却できる機構を入れ込んでいると言えるのだが。
上部(頭部側)には無数の送風口が空いている。

左右に6個ずつ、さらに後部にも風が出る穴があり、左右それぞれ4つの吹き出し口から360度立体的に風を送る構造になっている。
肌に直接触れる内側部分には、3つのTEC(ペルチェ素子)冷却プレートが搭載されている。
表面はハニカム状の細かなパターンが入ったスモーク調パネルで、ツルツルとした仕上げのため汗や皮脂が付いても残りにくく、拭き取りやすい。


右側の先端下部には「電源・ギア切替ボタン」と「モード切り替えボタン」の2つの物理ボタンが配置されている。 左側の先端下部には充電用のUSB-Cポートがある。
そして、本機のポイントが、左右アームの付け根部分に採用された「可動式シリコンヒンジ」だ。

このヒンジは非常に柔軟で、軽く力を入れるだけでグネグネと曲がり、首のサイズに合わせて自由に角度を調整できる。自由度の高さっていうのはありがたいからね…
左右の側面にはディスプレイが搭載されている。


左側のディスプレイにはバッテリー残量やタイマー設定、右側のディスプレイには現在のモードや出力レベルがカラーで表示されるため、視認性は非常に高い。
スペック表
ここで、『COOLiFY Cyber Fold』の基本的なスペックを確認しておこう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 製品名 | TORRAS COOLiFY Cyber Fold |
| 冷却方式 | 3つのTEC(ペルチェ素子)冷却プレート |
| 冷却面積 | 14,975mm² |
| 送風機能 | 360°立体送風(4つのターボファン) |
| モード | 冷却 / 送風 / 温熱 / AI自動調整 |
| バッテリー容量 | 6,000mAh |
| 連続使用時間 | 最大15.5〜16時間(送風モード時) |
| 充電 | USB-C、20W急速充電対応(約1.2時間で80%) |
| アプリ対応 | あり(Bluetooth接続) |
| 寸法 | 210.2 × 163.1 × 82mm |
| 重量 | 約530g(実測約532g) |
| 価格 | 42,800円(税込) |
業界最大級となる14,975mm²の冷却面積と、6,000mAhの大容量バッテリーによるスタミナが圧倒的なスペックを誇っている。
使ってみた
それでは、実際に使ってみよう。
使い方は非常にシンプル。
右側にある電源ボタンを短く押すと起動し、押すたびに風量が30(1段階)、60(2段階)、100(3段階)、そして電源オフと切り替わる。

モードボタンを短く押すと「冷却」「AI」「送風」と切り替わり、長押しすると「温熱モード」になる仕様だ。
まず驚かされるのが、その圧倒的な「冷却性能」。
冷却モードをオンにすると、ほんの数秒で内側の冷却プレートが一気に冷たくなる。
首から肩にかけての広範囲をカバーする3枚のTECプレートがしっかりと肌に密着し、まるで氷や保冷剤を直接首に巻いているかのような強烈な冷たさを体感できる。
出力30程度の弱モードでも室内なら十分に涼しく、屋外に出て汗だくになった状態でも、出力を100のMAXモードにすれば一割と耐えられる感じにはなる。
合計14箇所の送風口からの風も相まって、かなり強力な冷却を体感できる。
また、「AI自動モード」も優秀だ。

周囲の気温や体温をリアルタイムで検知し、自動で冷却モードや風量を調整してくれる。
暑い場所では強力に冷やし、涼しい場所では出力を抑えてくれるため、冷えすぎを防ぎつつ快適な状態をキープできる。いちいち手動でボタンを操作する手間が省けるのは大きなメリット。結局のところ結構操作するとなると…って時があって、自動で調整してくれるならそれに越したことはないな…と思っていたので、嬉しいモード搭載となっている。
気になる稼働音についてだが、冷却性能が高いぶん、最大出力にするとそれなりに音は大きい。
出力100では静かなオフィスや図書館では周囲の目が気になるレベルだ。

しかし、通常使う出力30程度であれば5、まぁまぁ静かで、屋外や電車内で使用する分には問題ない領域だと思う。
本体は532gと重めだが、可動式シリコンヒンジのおかげで自分の首の形にぴったりと合わせて装着できるため、重量が分散され、長時間着けていても首や肩が比較的痛くなりにくい。それでも重さは感じるけどね。
ただこのフィット感の向上は、冷却効率を最大限に引き出すことにも一役買っている。
バッテリー周りも優秀だ。6,000mAhの大容量バッテリーにより、送風モードなら最長15.5〜16時間も稼働するとされている。
消費電力の激しい冷却モードでも最大約2.8〜3時間は持つため、通勤やちょっとした外出であれば十分だ。
さらに20Wの急速充電に対応しており、約1.2時間で80%まで回復できるため、出先のコンセントや、モバイルバッテリーなどで短時間で回復可能だ。
専用アプリ「TORRAS COOLiFY | Connect」との連携も便利である。
アプリを使えば、風量を1から100まで無段階で細かく調整できるほか、フロントファンとリアファンの出力を別々に設定することも可能だ。


例えば前は送風、後ろは冷却といったカスタマイズもできる。お気に入り設定を保存しておけば、ワンタップで自分好みの涼しさを再現できるのもガジェット好きにはたまらない要素だ。
タイマー設定なども可能だぞ。
最後に「温熱モード」についても触れておく。
ネッククーラーといえば夏専用のアイテムと思われがちだが、本機は首元をじんわりと温める暖房機能も備えている。

冬場のネックウォーマー代わりとしてはもちろん、夏場に冷房が効きすぎたオフィスでの冷え対策や、デスクワーク中のリラックス用途としても実用的だ。
温熱モード使用時は冷却プレートが赤色に変化し、視覚的にも温かさを感じられる演出が面白い。
〆
ということで、今回は『TORRAS COOLiFY Cyber Fold』のレビューをお届けした。

約42,800円という価格は、一般的な首掛け扇風機と比べるとかなり高額であり、万人におすすめできるとは言い難い。また、530gオーバーという重量やサイズ感もあるため、手軽さやコンパクトさを最優先する人には向かないだろう。
しかし、妥協のない冷却力、首全体を包み込むフィット感、折りたたみ構造による持ち運びのしやすさ、そしてアプリ連動やAI制御といった機能性は、間違いなく現在のネッククーラー市場においても屈指の完成度を誇っている。 ただ涼むだけでなく、夏は熱中症対策、冬は防寒と、オールシーズン使える温度調整ガジェットとして見れば、その価格に見合う価値を感じる人もいると思う。
日本の異常な暑さを乗り切るために、とにかく最強の冷却性能を求めている方や、ガジェットとしての所有欲を満たしたい方は、ぜひチェックしてみてほしい。
以上だ。